☆ USA / UK / オーストラリア / ニュージーランド の英語
いろいろな国の英語の発音を調べていると「あら!そうなんですか?」と心地よい驚きに出会うことが、良くあります。
20代の時に、ニュージーランドとオーストラリアに、およそ計2年滞在していました。
その頃は、正直、さほど発音自体には興味がありませんでした。それよりも、「語彙や文法・話す内容・ディベート的なものの考え方に興味がありました。
しかし40代に入り、「あの時、耳にしていた英語は、どんな感じのものだったのか」と、だんだん気になるようになってきました。
主に、ロンドン ご出身の先生にイギリス英語を、フロリダ ご出身の先生にアメリカ英語を、毎日、ちょこちょこ習っています。
イギリス英語と言っても、地域や階級のよって様々ですし、アメリカ英語も東海岸・西海岸・南部などの地域によって変わってきます。
(なお、以前、アメリカ南部 ご出身の先生に、南部の英語を学ぶ教材を尋ねた所、「映画 フォレスト・ガンプ がいいよ」と教わりました)
典型的な発音の仕方を学んだ後に、じわじわそこから派生して、いろんな地域の発音に手を出そうと目論んでいます。
さて、ここ数日間、ニュージーランド出身でイギリスに住んでいらっしゃった先生に、いろいろ質問しています。
その先生によれば、感覚的には以下の様な印象とのことでした。
アメリカ英語
・声を大きく出す(Americans project their voices much better.)
・口の開け方が、ほかの国の英語よりも大きい(Americans seem enthusiastic because their mouths are very expressive, moving a lot and opening wide.)
・のどで発音
・音を長く伸ばす(American sounds are often elongated. Linked sounds.)
イギリス英語
・のどではなく、口の前方(the front of your mouth)で発音するイメージ
・丸い音(English accents sound very round.)が特徴(例:how / now / brown / cow)
・鼻音を使うことが多い(English has more nasal sound. Speaking through the nose.)
オーストラリア英語
・音的にアメリカ英語に近い(例えば chance / dance / plan の a の発音)
・でも、アメリカ英語の flap t (t を d にする発音:water → wader / data → dada)はない
・アルファベットの h がを[ヘイチ]と読む
ニュージーランド英語
・音的にイギリス英語に近い(例えば chance / dance / plan の a の発音)
・控え目(New Zealand people are more reserved. They don’t want to cause a big fuss.
・i の音が短く、例えば[ pen / pin / pen ]の3つが、ニュージーランド人以外からは似ている様に聞こえる(ニュージーランド人にとっては、もちろん異なって聞こえる)
「でも、これらは単に文化の違いによるもので、否定的なものではないと思います。( But this is just a cultural difference. We have a different way of speaking, different etiquette, and a different way of expressing ourselves. I don’t think it is a negative thing at all. )」とのこと。
英語はどれだけ触れても「え!?そうなの?」という驚きをくれます。いつも感じることながら、英語は本当に面白いゲームです…。
本日が、皆さまにとって良い日でありますように。
にがみ塾 丹上卓哉