2014 早稲田大学 文学部に
ブラインドテストの話が
出ていました。
ブラインドテスト(blind test):
商品やサービスの
客観的な評価を
得るために用いられる
テスト方法。被調査者に対して
商品名や
メーカー名を隠し、
先入観を排除して
意見や感想を収集。
本文によれば、
ワインを使ったテストで
事前に値段を言われると、
味の評価が変わる
とのこと。
確かに洋の東西を問わず、
先入観で何かの真価を見失う
という話は、多い気がします。
例えば、
以下の様な お話があります。
「カエルの王さま」
(グリム童話)
王女が金の鞠(まり)を
泉に落とし、
カエルが拾う代わりに
友達になることを求める。
王女は承諾するが、
約束を破る。
翌日、カエルが城に現れ
約束を守るよう要求。
王女は嫌々受け入れる。
だが、嫌悪感から
カエルを壁に投げると、
そのカエルは王子に戻り、
二人は婚約。
壁に投げつけたら、だめじゃん!
と、つっこみたい気もしますが、
それと同時に、
嫌なものに
しっかりと立ち向かうことで、
人生の新局面が開ける
という暗示な気もします。
(考えすぎ?)
その他、
以下の様な お話もあります。
「みにくいアヒルの子」
(アンデルセン童話)
他のアヒルたちから
見た目が醜いとされ、
いじめられていた
アヒルの子が、
実は美しい白鳥であった
という物語。
最終的に、アヒルの子は
自分が白鳥であることに気づき、
美しい姿で飛び立つ。
「美女と野獣」
(フランス民話)
醜い野獣に変えられた王子と
美しい娘ベルの物語。
ベルは野獣の外見に怯えつつも、
彼の内面の
優しさや誠実さに気づき、
次第に愛情を抱くようになる。
最終的にベルの愛が呪いを解き、
野獣は美しい王子の姿に戻る。
「アラジンと魔法のランプ」
(『千夜一夜物語』の一編)
貧しい青年アラジンが
魔法のランプを手に入れ、
そこから出てくる
ジーニーの力を借りて
富と地位を得る。
しかし、
物語の中でアラジンは
見た目や富に惑わされず、
知恵と勇気で
困難を乗り越える。
そして、われらが…
「水戸黄門」
(TBS)
徳川光圀(水戸黄門)は、
助三郎(助さん)や
格之進(格さん)などの
家臣を伴い、
身分を隠して
全国各地を旅する。
彼らは普通の旅人に
見えるように変装し、
庶民の生活や悩みを
直接 見聞きする。
そして土地土地で
悪人を排除し、
善良な人々を救う。
水戸黄門に出てくる悪人は、
往々にして
変装した黄門さまに
「やかましい!じいさん!」
などと、
暴言を吐きます。
そういうことを言う悪人は、
黄門さまのブラインドテストで
あぶり出されちゃうゾ!